アルビス株式会社

食彩情報

食彩王国

宮城のわかめ復興プロジェクト

「いらっしゃいませ!宮城から美味しいワカメが届きました!」と、お店の雰囲気を盛り上げる元気な声。今年1月、金沢市のアルビス高柳店で、インターンの学生たちによるワカメの対面販売が行われました。これは、「宮城のわかめ復興プロジェクト」の一環として行われたもので、私たちアルビスも協力しています。今回は、その取り組みについてご紹介しましょう。

再起をかけたワカメの養殖。

宮城県牡鹿郡女川町。カキやアワビなどの養殖で知られるこの町が、東日本大震災で大きな被害を受けたことはご存知でしょう。アルビスと交流の深い株式会社三好屋さんも、女川港の近くに社屋を構え、養殖カキの加工業を営んでいました。けれども、地震のあとに発生した大津波によって養殖場が壊滅状態となり、従業員も全員解雇せざるを得ない状況に追い込まれました。

あれから一年、被災地はどのような状況になっているのでしょう。電話で、三好屋の松川社長に近況を伺うと、「今でも、復興が進んでるとはいえません。陸にも海にも、ガレキが残ったままの状態です」とのことでした。しかも、三陸の水産業を支えていた漁師さんたちは、失業保険をもらうこともできず、何も収入がないまま救援物資に頼る生活を余儀なくされていました。

けれども、もう一度、三陸の水産業を復興させたい。そんな思いが、松川社長をはじめ宮城の漁師さんたちを立ち上がらせました。「昨年の秋から、被災した漁師さんたちが中心となって、ワカメの養殖を再開しました。ワカメは種付けから収穫までの期間が短く、最短3ヶ月で売りものになります。このワカメを売って、漁師さんたちが収入を得ることができれば、水産業の復興につながります」と、松川社長は熱く語っています。

熱き思いは、三陸から北陸へ。

さらに、この水産業の再起をかけたドラマは、ひとつの出会いによって急展開します。それは、養殖のカキを仕入れるため、松川社長が石川県へ訪れたときでした。知人の紹介で、石川県内の大学生を対象にインターンシップの情報を提供するサイトがあることを知ったのです。そのサイトの運営に携わっている株式会社御禊川(みそぎがわ)さんの協力を得て、三陸産ワカメの販売を呼びかけたところ、多くの学生が賛同して参加希望者が集まりました。そして、そのワカメを販売する場として、アルビスが協力することとなったのです。これが、「宮城のわかめ復興プロジェクト」のはじまりでした。

春摘みワカメは、おいしくて安全です。

このプロジェクトで販売するのは、三陸産の「春摘みワカメ」です。肉厚で、シャキシャキっとした歯ごたえがあり、中国や韓国産のワカメのようにトロトロになりません。しかも、「春摘み」の場合は、冷凍せずにチルド状態で産地から送られてくるので鮮度が抜群!一年のうちで、最もおいしいワカメといっても良いでしょう。また、出荷されるワカメはすべて「放射能検査済み」です。安全であることが確認されていますので、安心してお召し上がりいただけます。

こうして今年1月、アルビス高柳店で行われた最初の試食販売では、お客さまに大好評をいただき、予想を大きく上回る売れ行きでした。今後は、高柳店以外の店舗でも積極的に取り組んでいきたいと思いますので、皆さんにもぜひご協力をお願いいたします。三陸のおいしいワカメを食べていただくこと、それが、被災地の復興支援になります。

大好評!三陸産の春摘みワカメ!

シャキシャキっとした歯ごたえが旨い!


とれたての鮮度そのまま!チルド状態で産地から直送!三陸のおいしいワカメをぜひご賞味ください!3月いっぱいの限定販売です!

  • 公開 2012-03-01 16:08