アルビス株式会社

食彩情報

食彩王国Ⅱ

フルーツみたいなトマト。

これぞ、富山にしかないトマト。

深層水トマト
 甘味があっておいしい。毎日でも食べたい。お客様から、そんな声を寄せていただいてるのが「深層水トマト」です。今回は、その栽培元である富山県小矢部市の「ひかりファーム」さんにおじゃまさせていただきました。今日、深層水を活用した取り組みはさまざまな分野で行われていますが、深層水でトマトを栽培してるのは、今のところ全国でもこのファームだけ。そういう意味ではまさに、富山にしかないトマトと言えますよね。私たちが訪れたのは朝の収穫を終えたあとだったので、赤い実は残っていませんでしたが、ビニールハウスの中では、次の出荷に向けて育つ青々としたトマトが、たくさん実っていました。

小ぶりだけど、甘くてコクがある。

ひかりファームの小倉社長
 ひかりファームさんでは、海洋深層水を利用しています。でも、塩分を含んだ海水を使ってるのに、どうして甘いトマトができるのか不思議ですよね。それで、ファームの代表取締役でもある小倉社長にお話を伺ったところ、トマトは環境に適応する力が強くて、塩分濃度の高い海水からでも水分やミネラルを吸収するために、実の大きさをギュッと凝縮させたりして、トマトの木の中を流れる水分の濃度を高めるそうなのです。そのため、一般的なトマトに比べて小ぶりにはなるけれども、糖度が高まり、コクのあるおいしいトマトができるとのこと。旬の季節としては、まさに今、6月いっぱいがピークですが、小倉社長のお話によれば、気温の低い3月から4月にゆっくりと時間をかけて育つトマトが最もおいしいそうです。

常温で熟成させると、さらにおいしい。

常温で熟成した深層水トマト
 そんなお話を伺いながら、ビニールハウスに隣接する直売所へ行くと、そこではトマトの仕分け作業が行われていました。直売所では、深層水トマトを加工したトマトジュースをはじめ、ケチャップやパスタソースなども販売してるのですが、驚いたのは加工用のトマトの色でした。収穫されたばかりのトマトよりも赤いのですね。なんでこんなに違うのかというと、加工用のトマトは収穫後に2~3日、常温で熟成させたからとのこと。小倉社長にすすめられて食べてみると、甘味とコクがあって、トマトというよりは何かフルーツを食べてるような印象を受けました。アルビスの店頭でお買い求めいただいた場合でも、少し熟成(常温で1〜2日おいておく)させてから、ドレッシングなどをかけずに、そのままお召し上がりいただくのがいちばんかと思います
深層水トマト100%のトマトジュース、ケチャップ、パスタソース

取材の帰りに、深層水トマトの加工品をお土産にいただいてファームを後にしたのですが、クルマのバックミラーに映った、手をふってお見送りする小倉社長のお姿が、いまも心に残っています。ほんとうにありがとうございました。