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冬の北陸は、旬の味覚の宝庫。今回は、その中から、海のミルクと言われる能登の牡蠣をご紹介しましょう。風味が良いのはもちろんですが、女性にとっては嬉しい美肌効果もあったりして、まさに一粒で2度おいしい海の幸。要チェックですね。

日本海側ではいちばん?!

能登半島の富山県側に位置する七尾湾。ここで牡蠣の養殖が始まったのは大正時代だと言われており、冬でも朝早くから牡蠣を収穫する漁師さんたちの姿を見ることができます。凛とした冷たい空気の養殖場で、漁師さんたちがロープに連なった牡蠣を吊り上げ、港に水揚げされた牡蠣は、剥き子さんと呼ばれる人たちによって殻をむかれた後、きれいに洗浄されて出荷されます。七尾湾は、日本海側では最も生産量の多い、牡蠣の産地だったのですね。

おいしい牡蠣が育つ海。

なぜ、七尾湾の牡蠣がおいしいかというと、それは牡蠣が育ちやすい自然条件が整っているから。七尾湾は山林に囲まれているため、河川を通じて栄養分が流れ込み、餌となるプランクトンが豊富だからなのです。通常、牡蠣が成長するまでに2〜3年はかかると言われていますが、能登の牡蠣は約1年で出荷できる状態になるとのこと。成長が早い分、ちょっぴり小粒ですが、風味が良く、肉厚で甘みが多いことで知られています。料理のレシピもいろいろありますが、おすすめはやっぱり、とれたてを炭火で焼いた牡蠣!一度食べたら忘れられないおいしさです。

お肌を美しく、きめ細かに!

ところで、牡蠣は海のミルクといわれるように、とても栄養バランスの良い食材であることをご存知ですか。とくに、女性にとって嬉しいのが、メチオニン、シスチン、タウリンなどの硫黄成分。お肌を美しく、きめ細かにする効果があるといわれています。事実、牡蠣の販売所で会ったご年配の女性たちが、シミもなく、しっとりとした肌に見えたのはそのせいでしょうか。硫黄の温泉に入ると、お肌がスベスベになったりしますが、それとよく似た働きがあるのかもしれませんね。ちなみに、1月には「七尾湾能登かき祭」が開催されますので、この機会にでもお試しになってみてはいかがでしょう。

  • 公開 2012-12-28 9:50