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食卓を桜色に。

春といえば、桜の季節。満開の桜を眺めてると、晴れやかな気持ちになりますね。ところで、見て楽しむ桜も良いものですが、食する楽しみがあることもご存知でしょうか。見るほうの桜は、あっという間に時期が過ぎてしまいますが、食するほうはまだまだこれから!今回は、そんな桜をテーマに、春の食卓を演出してみましょう。

一年中、楽しめる桜。

八重桜を浮かべた白ワインの画像私たちがお花見を楽しむ桜としては、ソメイヨシノが代表的ですが、それらが咲き終わったあとに、見頃を迎える桜があります。そのひとつが、「関山(カンザン)」という八重桜。この桜は、「桜の塩漬け」に用いることでもよく知られています。結婚式などで「桜湯」を飲んだことがあるかと思いますが、あの中に入ってるのが桜の塩漬けです。なぜ、塩に漬けるかというと、そうすることでタンニンという成分が生成されて、花の香りが濃厚になるからなのですね。ちゃんと保存すれば、四季を通じて、桜の香りと彩りを楽しむことができるのですよ。桜湯のほかにも、さまざまな料理やデザートに使えるのはもちろん、塩抜きしたものをワインやカクテルに浮かべてもおしゃれですね。ご自宅でも簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてください。

桜ごはんを作ってみよう!

桜ごはんで作ったおにぎりの画像それではさっそく、桜の塩漬けを使って、桜ごはんを作ってみましょう。材料は、お米(2合)と桜の塩漬け(5~7本)だけ。ご飯に淡いピンク色を付けるために、赤い梅酢や、小豆や赤米を加えて炊く方法などがありますが、今回はお湯でといた食紅を使ってみました。作り方はまず、桜の塩漬けを水(2カップ程度)につけて塩抜きします。水につけておく時間は、5~10分程度ですかね。桜の香りが苦手という方は、もう少し長めにつけておくと良いでしょう。塩抜きがすんだら、クッキングペーパーなどで水気を拭き取り、花と茎の部分にわけて細かく刻んでください。ここまで準備ができたら、炊飯器に洗ったお米と水を入れますが、このときに塩抜きに使った水(うわずみの半分くらい)を混ぜてあげると、ご飯に桜の香りと塩味が付いてよりおいしくなります。あとは、塩漬けの茎の部分と食紅(水に薄く色がつく程度)を入れて、いつものようにご飯を炊きましょう。炊きあがったご飯に、塩漬けの花の部分を混ぜたらできあがりです。物相(型)などで花のかたちにして盛りつけると、より一層、春らしくなりますね。

食器や照明も、桜色に!

さて、桜をテーマにした料理やデザートは他にもいろいろありますが、食器をはじめダイニングの演出に工夫をこらしてみるのも面白いですね。たとえば、桜の花柄模様のお皿やランチョンマットなどを使ってみたり、テーブルの上に透明な樹脂シートを敷いて、その下に紙で作った桜の切り花を散らしてみるなんて手法もあります。また、最近ではダイニングを「さくら色」に染める照明などもあるみたいです。大手家電メーカー「シャープ」さんから発売されてる製品ですが、夕食時にはソメイヨシノの明かり、家族の団らん時には八重桜の明かりというように、生活シーンに応じて調節できる機能が付いているそうです。なんでも、「癒し」と「目にやさしい」効果が実験によって確認されたとのこと。食卓を囲むご家族の笑顔も、ほんのり桜色に染まって、こころ和む楽しいひとときを過ごせそうですね(このLEDダイニングライトについてはこちらでご覧いただけます)。みなさんも、ご家庭でいろいろアレンジしてみてください。

桜の塩漬けの作り方

桜の塩漬けの画像
材料

八重桜/200g(七部咲きのものが理想)
塩/40g(桜の分量の20%程度)
梅酢/大さじ4〜5
保存用の塩/適量

作り方

1)八重桜を、水でよく洗います。お花の中に虫などが入っていないかよく見ながら洗いましょう。
2)荒い終わったらクッキングペーパーなどで水気を拭き取ります。
3)漬物器に花と塩を入れて混ぜ合わせ、重石(桜の分量の約2倍の重さ)をかけて一晩おいてください。
4)一晩おいたら水分を絞り、ジッパー付きの袋などに入れて梅酢をふりかけます。
5)その状態で、こんどは軽めに重石をかけて、2〜3日ほど漬けます。
6)ざるなどの上にクッキングペーパーを敷いて、その上に重ならないように桜を置き、2〜3日ほど陰干ししてください。
7)ぱりぱりにならないよう気をつけて、しんなりした状態まで乾いたら、塩をまぶして瓶または袋に入れて保存します。

  • 公開 2013-04-08 21:35