節分を過ぎたとはいえ、まだまだ寒い日が続きます。でも、寒さなんかに負けちゃいられません。そこで今回は、冬を元気に過ごしていただくためにも、寒いときにこそ味わいたい食材をご紹介したいと思います。
冬においしくなるのは、なぜ?
寒ブリ、寒サバ、寒ヒラメ。冬にとれる魚は、「寒」をつけて呼ばれますよね。どうしてかご存知ですか。実は、ちゃんとした理由があるんです。この季節の魚は特別なもので、春から初夏にかけての産卵にそなえて、冬の間に体内に栄養を蓄えるため、脂がのっておいしくなるのですね。富山で代表的なものといえば、氷見の寒ブリが全国的に知られています。ブリという漢字は「魚」へんに「師」と書くことからも、師走の魚というイメージが強いかもしれませんが、年明けにとれたものでもおいしくいただけますよ。また、寒サバも、ブリと同様に今がいちばんおいしい季節。寒ヒラメは、他の季節のヒラメより肉厚でプリプリです。富山の冬はこれからが本番ですが、おいしい海の幸を味わいたい人には、いちばん熱い季節かもしれませんね。
冷たくされると、味が良くなる。
野菜にも「寒」のつくものがあります。よく知られる冬野菜とはちょっと異なるのですが、ここでご紹介するのは「寒じめ野菜」のこと。正真正銘の、冬にしか味わえない野菜です。「寒じめ」とは、収穫間近になった菜っ葉(ホウレンソウや小松菜など)を、わざと寒さにあてる栽培方法のことで、外の平均気温が5℃を下まわる頃から徐々にビニールハウスを開放して、冷たい空気にさらします。そうすることで、葉がちぢれたり、色が濃くなったり、見た目は不恰好になりますが、糖度が上がって旨味成分のアミノ酸やビタミンCなどの含有量も上昇。甘味が豊かで、栄養価の高い、とびきりの野菜になります。ちなみにホウレンソウには増血作用があると言われ、冷え性の改善にも効果的。旨味と栄養がギュッとつまった野菜から、元気をいただきましょう。
みんなで食べると、あったかいね。
さて、寒のつく魚と野菜を味わうとなれば、どんな料理がいいでしょう。寒ブリなら、新鮮なお刺身はもちろん、塩焼きにしても、煮物にしても、しゃぶしゃぶにしてもグッド。あら汁まで作れば、捨てるところはありません。また、寒じめ野菜なら、おひたしや温野菜サラダなどが定番。お正月の料理に飽きちゃったなんてときは、鍋料理に使うのもいいですね。わさび、おろしニンニク、バター、七味など、薬味でアレンジすれば、いろんな味の鍋を楽しめるだけでなく、食欲増進や風邪を予防する効果なども期待できます。受験生がいらっしゃるご家庭にはおすすめかもしれませんね。なにはともあれ一家団欒、みんなで楽しく味わうのがいちばん。寒い季節であるからこそ、家族で食卓を囲む時間を、心まで温まるひとときにしたいものです。
鍋の具材には、これがおすすめ!
三陸産の「生牡蠣」
宮城県三陸産、鮮度の良い大粒の良質な生牡蠣です。身のしまりもよく甘みも強いのが特徴。テレビ等で話題の「オゾンナノバブル」を使って殺菌・消毒を行っています。
大束ほうれん草
ほうれん草は緑黄色野菜を代表する健康野菜。寒じめされたものは栄養価が高く、毎日でも食したいものです。この大束ほうれん草は、石川県内の店舗のみで販売しています。
埼玉産のねぎ
栄養豊富な大地で育った埼玉県産のねぎ。白身の部分が長くて太く、柔らかくて甘みがあります。特に冬に収穫されるものは甘味が増して絶品。鍋の具材にぴったりです。
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- 公開 2010-12-25 22:00