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みなさ〜ん、ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか。この季節の味覚といえば、やっぱりタケノコですよね。富山では、タケノコの旬は春のGWまでとされていますが、今年は気候の影響で少し遅れているようで、GWのあともおいしいタケノコを味わうことができそうです。そこで、とやまのタケノコの産地として知られる西田と黒河を訪れてきました。

今年は、タケノコの出が遅い?

北アルプス立山連峰が、海に浮かんで見える雨晴海岸。そこから、二上山のふもとへ向かう山道へはいると、竹林が点在する西田(さいだ)に至ります。この辺りには、タケノコの旬の季節だけ開店する料理店をはじめ、いくつかの直売所がありますが、4月の下旬に訪れた際、直売所には掘りたてのタケノコがたくさん並んでいるかと思いきや、店先には何本かのタケノコの入ったカゴがひとつだけでした。お店の方に伺ってみると、今年は数が少ないとのこと。このあとに訪れた射水市の黒河でも、初競りが行われたのは4月20日で、やはり例年よりタケノコの出が遅れているとのことでした。

お楽しみは、ゴールデンウイークのあと!

自然の状況に左右される旬の味覚ですから、例年より出が遅いとしてもしかたありませんね。でも、西田でちょっと面白いお話を伺いました。それは、ゴールデンウイークの後に出てくるタケノコは「なごりのタケノコ」と呼ばれ、甘みが濃くなるということです。お客さまの中には、この「なごりのタケノコ」を好んで食べる方も多いとのこと。早い時期のタケノコに比べ、初々しさは無いものの、深みのある美味しさを味わえるそうです。今年は、この「なごりのタケノコ」を味わってみるのも良いかもしれませんね。

西田は、アクがなくやわらかな食感。

さて、西田のタケノコですが、この地にある臨済宗国泰寺派の総本山・国泰寺で、参詣客にタケノコごはんと味噌汁をだしたのが始まりと言われています。この辺りの土壌は粘土質のため、白く柔らかいタケノコが育ちます。アクが少ないことで知られており、現代人の味覚に合っているのかもしれませんね。タケノコごはんが起源ということもあり、西田にある料理店では「竹の子めし」という名で定食や折り詰めが販売されていますが、折り詰めをひとつ購入して食してみたところ、蓋を開けた瞬間にタケノコの風味がふわっと広がり、シャキシャキとして柔らかく、少し甘みのある味わいが印象的でした。煮物などの和食だけでなく、中華料理やピザなどのトッピングとして用いることもあるそうです。

黒河は、少しえぐみのあるのが特徴。

黒河では、この季節になると県道沿いに臨時の販売所が立ち並びます。約150戸の農家が生産してるそうで、それぞれの販売所のすぐ後ろに竹林があったりしますよね。この地域の土壌は黒土で、堀りたてのタケノコについてる真っ黒な土がトレードマーク。香りや歯ごたえが良いことで知られていますが、少しえぐみのあるのが特徴です。臨時販売所のおばあちゃんが味噌煮にするとおいしいよと言うので、言われる通りに作ってみました。食感としては意外と柔らかく、サクサクっとした感じ。ほのかなえぐみが日本の春の味らしくていいなと感じました。結局、西田のタケノコと、どちらが美味しいか比べようと思ったのですが、どちらもそれぞれの持ち味があって甲乙つけがたいですね。

アルビスでは、西田と黒河のタケノコをはじめ、他県産のタケノコも取り扱っています。どれがいちばん美味しいか、みなさんもご家庭で食べ比べてみませんか。ただ、旬のものですので、お買い求めはお早めに!

おいしいタケノコだけ選びました!

西田や黒河の名産品がせいぞろい!

今年は、小ぶりで数が少ないと言われるタケノコですが、アルビスのタケノコはゴロンと太くて新鮮。富山の名産地「西田」や「黒河」の農家のご協力により、品質の良いものだけを厳選して取り揃えております。おいしい春の味覚を、ぜひご賞味ください。

  • 公開 2012-05-07 21:50