アルビス株式会社

食彩情報

食彩王国Ⅱ

夏の畑でとれるスイーツ。

丘陵をのぼると、緑の海が広がっていた。

緑の海
能登半島の中央部に位置する石川県志賀町。この町の特産品として知られる「赤土すいか」の栽培農家を訪れてきました。赤土すいかは、町の面積の大半を占める丘陵地帯に拓かれた畑で栽培されているのですが、養分たっぷりの赤土で育つため、糖度が高くジューシー。まさに、畑でとれるスイーツといったところでしょうか。地元のみならず県外にもファンが多く、大阪や京都などの関西方面にも出荷されています。でも、収穫期が7月中旬から8月中旬までと短いため、なかなか手に入らない貴重なすいかでもあるのですね。小高い丘陵を登ると、長閑な広い畑で、すいかたちが空に向かって元気に葉っぱを広げていました。

手渡しですいかを運び、トラックに積む。

すいか
おじゃました農家ではこの日、小玉の収穫作業を行っていらっしゃいました。小玉とは、サイズが1.5~3kgの赤土すいかのことで、冷蔵庫で冷やすにはちょうどいい大きさです。外見は大玉とそんなに変わりませんが、果皮が薄くて赤い実の部分が多く甘味もあるとのこと。
すいか

そんなお話を伺いながら収穫作業を眺めていると、さっきまで、あちこちに分かれていた女性たちが、収穫したすいかを集めた場所を起点に一列に並んだのです。何が始まるんだろうと思って見ると、その列の先には、すいかを運ぶための軽トラック。女性たちは、右隣の人から左隣の人へと手渡しですいかを運び、トラックに積み上げていきました。

ちょっとだけ塩をふると、甘さひとしお。

すいか
この畑で収穫されるすいかは、お盆くらいまでアルビスの店頭に並んでいます。心をこめて丁寧に育てられたすいかですから、私たちも粗末にしないよう味わいたいものですね。そこで、赤土すいかのおいしい召し上がり方をひとつご紹介します。もともと糖度が高くて甘いので、そのまま食していただいてもおいしいのですが、塩をちょっとだけふりかけると、より豊かな甘味を味わうことができます。あんこに塩を入れると、さらに甘さを感じるようになると言いますけど、それと同じ原理ですね。赤土すいかのおいしさが、より一層ひきたつことでしょう。疲労回復にも効果的だそうですから、今年のような暑い夏にはぴったりかもしれませんね。