トップメッセージ
株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
わが国経済は、インバウンド需要の回復や雇用・所得環境の改善が進むなど各種政策の効果により、社会経済活動は徐々に正常化への動きが見られました。一方、ウクライナ情勢の長期化、世界的な金融引き締め、資源価格・原材料価格の高留まり等、依然として経済の下振れリスクが存在し、先行き不透明な状況が続いております。
当社におきましては、変化を続ける事業環境に適応しながら食のライフラインとしての役割を果たせるよう、皆さまの健康で豊かな生活を支え、地域社会に貢献できる企業として持続的な成長に努めてまいります。
第58期中間期の連結業績について
当中間連結会計期間は、営業収益は48,365百万円(前年同期比0.2%減)、営業利益802百万円(前年同期比29.4%減)、経常利益1,061百万円(前年同期比25.0%減)、親会社株主に帰属する中間純利益683百万円(前年同期比24.6%減)となりました。
当中間連結会計期間は、前期新店1店舗の通期化や既存店舗の増収(前年同期比1.2%増)となったものの、建替えに伴う3店舗の一時閉店や改装に伴う休業の影響もあり、営業収益は減収となりました。利益面につきましては、高利益商品であるPB商品などの販売拡大とプロセスセンターの原価改善により売上総利益率が改善(前年同期比0.6%増)したものの、賃金増など人的資本への積極的な投資と改装による一時経費の発生等により営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する中間純利益については減益となりました。
通期の業績予想について
通期の業績につきましては、営業収益は店舗改装を上半期に前倒して実施したことによる売上増に加え、本年8月から65歳以上のお客様を対象とした割引サービス『アルビスプラム友の会』の実施等により、下半期における増収を見込んでおります。また、利益につきましても、増収に伴う増益の効果に加え、PB商品等の販売拡大やプロセスセンターの原価低減の推進により売上総利益率を改善させるとともに、店舗生産性の改善や販促施策の見直し、物流センター再構築による物流コストの削減等による営業コストの低減に取り組み、下半期での改善が見込まれることから、当期の連結業績予想につきましては、営業収益99,429百万円、営業利益2,206百万円、経常利益2,700百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,704百万円を見込んでおります。
今後の成長に向けて
当期よりスタートした第四次中期経営計画(第58期~第60期)では、「私のお店と言ってもらえるアルビスファンを増やす」を経営方針とし、「お客さまを笑顔にする商品の提供」「お客さまが楽しく快適に買い物できる店づくり」「働きがい、やりがいを感じられる職場環境の実現」「持続的な成長に向けた業務基盤の強化」「事業を通じた地域社会の課題解決」の5つを重点課題とし、以下の施策に取り組んでおります。
「お客さまを笑顔にする商品の提供」では、健康志向・簡便即食商品を拡充するとともに、名物商品などの高付加価値商品による差別化を図る一方で、節約志向に応えるPB商品の拡大や300品目をお値打ち価格で提供する食卓応援企画などを継続して実施しております。また、8月より新会員制度『アルビスプラム友の会』など新たな施策を積極的に推進しており、サービスの定着を図ってまいります。
「事業を通じた地域社会の課題解決」については地域社会における食品スーパーマーケットの重要性が高まっていることを踏まえ、地域行政との連携をさらに強化し、地域の課題解決に取り組んでまいります。当社では、食品ロス削減の活動に注力し、リレーフードドライブ活動や店舗常設型の無人フードドライブボックスの設置を行っております。
また、2050年の脱炭素社会実現の一環として、温室効果ガス(GHG)の測定のほか、SDGs目標達成へ向けた環境保全への活動を「albis Green Action」と総称し、トレー・ペットボトル回収などのリサイクル活動に加え、再生可能エネルギーとして太陽光パネルの設置などに取り組んでおります。また、消滅型生ごみ処理機を導入し、食品廃棄量の削減に取り組むなど、サステナブルな生活提案と環境負荷軽減に寄与しております。
店舗につきましては、10月末に婦中速星店(富山県富山市)を建替えオープンしており、2025年3月には中京エリア4店舗目となる北方町店(岐阜県本巣郡)の新規出店を予定しております。
株主の皆さまにおかれましては、引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長
池田 和男